社会人2年目が本気で薦めたい『入社1年目の教科書』今更紹介するまでもなく、ビジネス書として鉄板であろう『入社1年目の教科書』。自己啓発系の本を購入することが少ないが、これだけは読み倒し、くしゃくしゃになってしまっている。『優秀じゃない人』が活躍できるノウハウ筆者・岩瀬大輔は、東大出身で、ボストン・コンサルティンググループに入社という、超エリート。次元が違いすぎて、参考になる話なんてないのではないか、と心配しながら本を開いたが、心配は無用だった。まず、『何があっても遅刻はするな』から始まることからしても、筆者は普通の人間に向けてこれを書いていることがわかる。『当たり前じゃないか』と思っていたが、この1年でこれがいかに大変であるか、を理解した。1年間を通して仕事をしていると、『前日も遅...2017.10.10 14:51
加藤シゲアキ作詞・作曲『あやめ』を読む。少し前の話になるが、NHK番組『いのちのうた2017』を見た。そこで、加藤シゲアキのソロ曲『あやめ』を視聴することになった。作詞作曲・加藤シゲアキの文字に、彼が作詞だけででなく、作曲まで手掛けていることに驚いた。同時に、この曲の歌詞・世界観・演出に惹かれた。ジャニーズの一般的な楽曲とはかけ離れた世界観、彼が発表する小説のような言葉のセンスが光り、含蓄のある作詞には彼の作家としての意地を見た。茶の間ファンとも言えないくらいのファンの私にとって、彼の仕事で一番印書に残っているのは、明星で連載していたエッセーだ。高校生の当時、毎月明星を買っていたが、彼のエッセーを密かに楽しみにしていた。写真と共に掲載されるインタビュー記事は、あまり読む方...2017.10.09 14:45
祖母の肖像おぼろげな、陽だまりのような記憶は誰でも持っている。温かくて、でも鮮明には思い出すことができない記憶。人に話すには脈絡もストーリーもない。だから、この話を人にしたことはない。ただ、自分の心の中にそっと取ってある。実のところ、極めて私的な物語を書くことに抵抗があった。私的な話とは、私の祖母の話である。祖母は私が高校1年生のときに死んだ。長い間、闘病生活を送っていて、死ぬ3年くらい前からは入退院を繰り返していた。そのたびに、付き添いとして、私の母親を奪っていく祖母が嫌いだった。祖父の家に預けられていた私は、夜、寂しくなると、母が買ってくれた『カーペンターズ』のベスト盤を聴いていた。1曲目が『イエスタデイ・ワンスモア』で、今でもこの曲を聴...2017.10.08 07:20
アイドル『NEWS』の物語性アイドルファンは、そのアイドルを応援することで、アイドルの『物語』に参加して、『物語』を消費している。そこには、応援したくなる物語が必要だ。AKB48の指原莉乃は『HKTのおでかけ』で総選挙を振り返った際に、谷の躍進について『可哀想の申し子』と評していた。総選挙で票を集める為には、応援したくなる何かが必要だ、と話していた。『不本意な移籍をした。でも新しいグループで頑張る』等、の背景や本人の言葉を聞いて、ファンは投票する。その応援したくなる物語をファンは応援する。ジャニーズは少し違うかもしれないが、様相は似ている。ジャニーズジュニアを応援するのは、デビューという明確な目標に向かって努力する少年たちを応援している。『てっぺんをとるぞ』と...2017.10.08 00:11